「ねえ平気?
ごめん、調子悪い奴に食べさせるものじゃなかったな」
「いやっ全然…でも、もしよければアイス一つ食べてもらってもいいかな」
その後なんとか食べきって、やっとスプーンを置いた頃には外は真っ暗だった。
「じゃ、一つ目クリアってことで。ノートめくるのは今日はもう暗いし明日にするか」
空になったパフェを端に寄せて、手を合わせた由良くんは、伝票を手に席を立った。
「え、由良くんお会計は…」
「やだ」
スタスタと先に行ってしまった由良くん。私も慌てて席を立って追いかけた。
点々とした街灯の光でやっと由良くんの顔が見えるくらいの時間。
初めて知ったけど、由良くんとは最寄りの駅が同じで、途中まで一緒に帰ることになった。
遅くなることはお母さんにメッセージで伝えて、返ってきたのは「今日の夜ご飯は睦季(むつき)が作ったハンバーグだよ」の文。
それと続けて“気をつけて”と文字付きのパンダのスタンプ。



