見えない未来に幸せを尋ねる。



明日が晴れでありますように、明後日にはてるてる坊主を作って、雨のなかを走ってみたい。同じ家に帰って、何してるんだろうねって、それでも楽しかったって笑い合いたい。



その次はなにがいいだろう。



桜並木でやるお祭りに行きたい、前と同じように星を見たい、目に焼き付けたら優羽に伝えに行くの。きっと私たちを待っている間、退屈だろうから。



睦季もお母さんも由良くんに会いたがっていたから、近々帰らないと。



やることが、やりたいことが両手を埋め尽くすほどにある。いつまでも無くならないのは、この世界を好きだから。



秋頼くんが、優羽がいるから。



貴方は私の生きる意味です。



私は今日もゆっくり歩いて、時々上を向いて、君が好きだと言った笑顔を向ける。貴方が望んだ私の明日をめいいっぱい生きる。



幸せに触れ続けていられますように願って。