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「ここ。着いたよ」
学校から歩いて五分くらい。私の帰り道とは逆方向で、初めてこの通りを歩いた。
着いたのは見るからにお洒落な喫茶店。ショーウィンドウには色とりどりのパフェが並べられている。
「こちらの席にどうぞ」
並んでいたものの割とすぐに席に案内されて、テーブル席に向かい合って座った。
由良くんは手書きの可愛らしいメニューを開いて渡してくれる。
この店内の雰囲気と由良くん、合わないな…よく来るのかな
「…なんか全部大きいね」
「それが売りだから。桃ゼリーとプリンが入ってるパフェあるからここに来た」
「パフェにゼリーとプリン…初めて聞いた」
メニューを指さした先には“カスタムパフェ”の文字。色んな種類のくだものだとか、アイスを乗せられるらしい。
「俺チョコアイスがいい、バニラも入れてもらお。生クリーム山盛りに、あとプリンといちごと…」
「由良くん?ちょっと多くない?もしかして、甘いもの好き?」



