エンドロールの先でも君を恋うから


「みてみて、由良くん。あれがこぐま座だって。ふふ、全然見えないね」



よく考えてみれば、俺がこんなにお洒落で弥衣にぴったりな場所を知っているはずがない。弥衣は疑うことも知らずに、星に負けず目をキラキラにしていた。



優羽に教えてもらった通りだ。弥衣について知らないことなんて、あいつにあるのか?



『ねえ秋頼、あれはさすがに無理やりすぎない?こぐま座だって』


『優羽には分からない芸術なんじゃね』



同じ場所で同じことを言うなんて、運命ってこういうことを言うんだろうな、なんて星を見上げながら頭の隅で考えていた。



この頃、弥衣に嘘ばかりついている自分に嫌気がさしていたのもあって。



「...嘘の星でも?」



嘘をついている自分を重ね合わせた。



本当の自分なんて「弥衣のことが好き」っていうこと以外、嘘で隠しているから。



多分、嘘を肯定してほしかった。



「人の為の嘘は綺麗だよ」


「っ…」



ここで泣いたら役者失格だよ〜?とかなんとか聞こえてくるような優しい空の色。



本当に空に優羽がいるんじゃないかと信じてしまうほど、その色は優羽に馴染んだ。