エンドロールの先でも君を恋うから


きっつ...と胸に針が刺さる気分だったのはつかの間。こっちは長期戦勝負なので問題は無いんだ。



俺を好いてくれるまで、優羽を思い出しても傷つかなくなるまで、言わない。



だけれど本音は、十年でも、二十年でも、今の顔の面影がなくなったって、弥衣がこの世界にいてくれればそれでいい。



優羽から頼まれたのが俺ってだけで、他にも弥衣を幸せにしてくれる人はたくさんいるんじゃないかって思う。



弥衣が俺以外に目を向けても、愛してるって思ってるのは、さすがに重いか。



こんなことを思っているけれど、俺が一緒にいたいし、もっと近くにいきたい。独占欲しかない。



あー、引かれそう。



「秋は弥衣ちゃんがいないと駄目になりそう」


「生きていく意味無くなるのと一緒だから」


「重いね〜。よし、録音したから弥衣ちゃんに聞いてもらおうかな」


「消せ」



瑞星が飲み物を一口飲んだのが合図に見えて、俺は今までの全てを話し始めた。



時折相槌をしたり、ストローで氷をかき混ぜたり。



悲しそうとか怒りとか、表情は全く見えず、結局顔を上げたのは話し終えて数十分してからだった。