「まあナンパするくらいの元気は残ってたみたいで安心だよ」
「今のキャプテンがこのままだといけないって連れてきてくれたの。
...勘だけど、弥衣ちゃんって優羽先輩の恋人だった子?」
「だったじゃなくて、今もそうだよ」
「...秋頼はあの子が好きなんだね」
「好き」
「ねえ、もし、もしだよ。ルナが秋頼に告白したら、なんて答える?」
「.....弥衣しか見てない。
他を見る余裕が無いんじゃなくて、その子しか見たくない。俺は弥衣を、一生愛すって決めてる」
最近、表情に敏感になっていたからだと思う。ルナが俺のことどう思っているのか、すぐにわかった。
中学生の時は一度も気づかなかったくせに。
誤魔化すように言うのは、俺が頷くことはないとわかっていたから。
一生俺なんかを見ないように、ひとつの希望も持たせないように、投げるみたいに言葉を吐いた。
「おはようございます」
「おはよう〜今日もよろしくね、由良君」
眠気八割、その他二割。欠伸をしながら白シャツにエプロンを被った。プールで遊んだ痕がはっきり残っている体はじんじんと火照っている。



