エンドロールの先でも君を恋うから


そういえば、台本一ページにして打ち切りになるとこだったんだっけ。



小さい頃からバスケ一筋、という桜名さんの弟君の話を聞いた時はそこまで深く考えていなかった。



まずい、と直感が言ったのは目が合ってから。



明らかに初対面の人に向ける表情ではなかったし、しかも相手が俺を朧げだってことは小さい頃に会ったかもしれないということ。



...優羽、これ演技力じゃなくて睦季君の記憶力次第だろ。



この日の夜、というより真夜中、芹沢からメッセージが送られてきた。



なんとか桜名さんと出会えたことは喫茶店に行った日に伝え、返ってきたのは「よくやった」のスタンプ。



なかなか良い性格をしていると思う。



“弥衣に酷いこと言った”



なるほど、桜名さんには違うらしい。学校でもなんとなく元気が無いとは感じていたけれど、その原因がこれなのかもしれない。



明日、桜名さん来るのか...?



芹沢がこの様子なら、今頃桜名さんだって同じようなことを思って落ち込んでいる気がする。



.....連絡先、聞いてねえ。



とりあえず桜名さんは、担任に来るかどうか聞くことにして、芹沢は。