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「っゴホ...はあ...」
優羽の葬式のあとすぐに倒れて入院、歩くこともままならない。
ずっと隣にいた奴がいなくなることが体にも影響が出るなんて思ってもみなかった。出だしは最悪、それでもやり直しはきかない。
彼女の状態は芹沢さんから聞いていて、学校にも来ていないと言う。
『じゃあ明日は行くから。食べられないものは?』
「無い」
『...早く寝ろよ、入院長引くぞ』
電話を切った瞬間が一番孤独に感じる。
瑞星の最後の声音はひどく心配しているようだった。考え過ぎて変な行動をさせないように言ったんだろう。
こんなに静かで、色も無くて...優羽はこんなところに毎日毎日寝転がっていたのか。
目を開けても瞑っても何も変わらない、こんなちっさい世界で。
ああ、もう全部嫌になってきたな。
このまま、治らなくたって別に。
『優羽、大丈夫だよ。ずっと傍にいる』
...いや、違うだろ。
彼女だって今同じように一人で泣いている。手を引いて、俺が前を歩くって決めた。
「優羽、見てろ」
お前が書いた脚本が人を幸せにするって証明するよ。



