エンドロールの先でも君を恋うから


「さっきまで弥衣が目の前にいたんだ。いつもみたいに可愛くて、優しくて。...目が赤かった。多分、俺のために泣いてたんだ」


「...ん」


「わかってた。辛いのは俺じゃない、残される弥衣だって。こうなるんだってわかってたら、好きだって言わなかった。」


「おい、それは」


「.....消えるのが怖いんじゃないんだ。
弥衣が!...彼女を一人にさせるのが怖い。誰よりも幸せでいてほしいんだよ」



初めて見た優羽の表情。掠れて、俺に届けるだけで精一杯の声量は胸に刺さって抜けない。



本音は思った以上に重たいもので、当然俺には持ちきれない。大丈夫だよ、なんて宥める言葉ではないことはわかる。



荒い息にもういいよって言いたい。一秒でも長くここにいてほしいから、落ち着けって宥めたいのに。



「じゃあ、もし出会わなかったら?今までのこと全部否定すんの?
桜名さんのこと否定すんのと一緒じゃねえ?」


「...否定なんてしてない。ただ僕は、」


「いなくなる間際の言葉、それでいいのかよ。桜名さんに、優羽は最後まで格好悪く嘆いてた、って伝えておく」


「秋頼が変につっかかるから話が逸れるんだよ」


「なに?聞こえねえ」