あ、桜名さんとよく一緒にいる...
接点が無いはずなのに、彼女に気持ちが向いた瞬間から学校で見かけるようになった。
優羽が「弥衣にも幼馴染がいるんだよ」って言っていたから、この子なのかもしれない。
「おまたせ」
車から出てきた優羽に真っ先に反応したのは、俺ではなくて何故かその隣の子。
「優羽さん、どうして弥衣に会わないんですか?今更離れられても困るんです!
最後までいてください!殴りますよ!」
会ってすぐ、不機嫌に目をつりあげて威圧感で迫っていく彼女に、やんわり笑みを浮かべて諭す優羽。
どうやら優羽は、俺の他にこの子とも待ち合わせしていたらしい。
「芹沢です」
「...由良です」
「カスタムパフェで、プリンと桃ゼリーと...」
何故話したことの無い女の子と並んで座っているのか。
向かいには楽しそうにパフェのトッピングを選んでいる優羽の姿。
「優羽さん!パフェよりも!この状況の説明をしてほしいんですけど?」
「同じく」
はは、と笑う朗らかな表情に嫌な予感がする。こいつは笑いたくない時こそ笑うんだ。



