エンドロールの先でも君を恋うから


由良くんしか目に入らなかったから、ステージまで歩いた時よりも、たくさんの視線を感じる。



一列目にいる月ちゃんと瑞星くんを見つけた。その横にはお腹をおさえながらインチキ笑顔を浮かべる夏音くん。



お腹痛い設定なんだ。



「───では質問にまいりましょう!最初に、お二人は本当の恋人ですか?」


「違いますけど、一番大事です」



恥ずかしげもなくさらっと答える彼はこの場に適役なんだと思う。



夏音くんなら「そうです」とか「これから」とか言って客席を悲鳴で包み込みそうだ。



この近さや言葉、由良くんに対して免疫はついてきたはずなのに、やっぱり顔が火照ってしまう。



終わる頃には汗が出るくらい繋いだ手が熱くなっていそうで心配になる。



「そろそろ観客の皆さんにも質問してもらいましょう!なにか質問がある方は手を...お、熱心な可愛いお姉さん!どうぞ!」



司会が言い終わる前に一番乗りしたのは月ちゃんだった。



コンテストの時間と休憩が被らないってシフトを決めた由良くんに噛み付いていたけれど、誰かに代わって貰えたらしい。