エンドロールの先でも君を恋うから


「誰よりも一番に秋に言いたいことがあるんじゃねえの
ありがとうでもごめんでも伝えきれないぐらいの、二人にとって大事なこと」



あの時夏音くんに聞かれた日から大事の形はどれくらい変わったのかな。きっと、もっと大きくなった。



由良くんのことだから、嘘をついたのだって私を守るための方法だったんだと思う。



思いやりで溢れる人だって知っているからこそ、心配で。



由良くん一人で抱え込んでいるのは嫌だ。全部ちょうだいなんて言わないから、半分欲しい。



そう思うくらい大事なんだよ。



この念(おも)いを分かってもらうためには、なんて言えばいい?



「───さあいよいよ始まりました、カップルコンテスト!今年のテーマはウエディングです!
結婚式を意識して、最初に男子生徒が、女子生徒はその後入場となります。二人が揃ってからお題回答、投票の流れで執り行いたいと思います!
ではさっそく一組目の入場です!」



いつの間にか、観客席の間を通ってステージに向かうことになっていて、寒さ以上に緊張で手が震える。



夏音くんたち男子生徒はそのステージの裏から入場になるので、出番まで離れ離れ。



何回目かもわからないくらいの深呼吸をして、次の出番に備える。