エンドロールの先でも君を恋うから


真っ直ぐな目は潤んでいて、必死に言葉にしてくれるのが伝わる。



わかってるの。私だけが何かを知らないこと、由良くんも誰も悪くないこと。



由良くんと、きっと月ちゃんも。二人が私のために隠してるものなんだって。



夏休みに聞いた月ちゃんの「ごめんね」も、辿れば一本の線で結ばれているんだと思う。



その辿り方を教えてくれないのは、どうして?



「ありがとう月ちゃん、由良くんとちゃんと話してみるね」



それから三週間後。



「由良と話してなくない?」



ついに文化祭当日、なんとか完成した喫茶店はあの下書きのまま紙から飛び出してきたように素敵なものになった。




そんな忙しい一日の始まり、呆れたため息と一緒に月ちゃんから同じ言葉が出た。



屋上で話したあの日から全く話していない、という訳でもない。挨拶は欠かさないし、なにか聞かれたら答えている。



「弥衣、おはよ」


「あ、おはよう、由良くん。そうだね、今日も快晴で...」


「天気の話してないけど」



「弥衣、夏音。今日コンテストの流れやるって、予行練習みたいな」


「今日なんだ、了解.....ん?弥衣どうかした?聞こえてる?」


「...あ、ごめん。わかった、夏音くん」


「俺が伝えたんだけど」