エンドロールの先でも君を恋うから


「あ、弥衣ちゃん、ご馳走様でした。部屋行ってたの?」


「...あ、うん。睦希スマホ鳴ってたよ。ごめんね、いっぱい鳴るから急ぎかなって勝手に入っちゃった」


「入ったの...?」



まずいって顔をする睦希は、きっと二人を見るために、確認するためにあのアルバムを開いたんだ。



それからは心がどこかにいっちゃったかのようにうっすらとしか覚えていなくて、由良くんと話した内容も思い出せない。



相変わらず私を気遣う言葉ばっかり掛けてくれた気がする。ちゃんと返せていただろうか、部屋を出てから一度も顔を合わせなかったかもしれない。



由良くんは...あ、睦希が途中まで送ってあげてるんだった。



私、洗い物したんだっけ。お母さんの分のラップかけたよね。



ベッドで横になってると眠たくなってきちゃうな。



起きてお母さんを待とうかな。これは友達が作ったんだよって。私も手伝ったんだよって。びっくりさせて明日の天気は槍を降らせるかもしれないな。



違う。違う、違う。こんなこと考えたいんじゃなくて。