エンドロールの先でも君を恋うから


私が作ったのは、お店顔負けふわふわのオムレツ。



自信は百点満点。由良くんが隣で見ていてくれたし、睦季の前に置いたのは三回目の出来だから。



由良くんは由良くんで、昨日のシチューが入ったお鍋を煮込んでドリアにしてくれた。



それと、あたためたりんごの芯だけを抜いて砂糖とアイスクリームを入れたデザートもある。



「...弥衣ちゃんの成長に泣きそう」


「恥ずかしいからやめてね」



本当に涙を流すことはなかったものの本当に嬉しそうで、どれも一口で食べてしまいそうな勢いでお皿を空にしていった。



一足先に食べ終わった私は、ご馳走様でしたと席を立つけれど、二人は話に夢中なようで。ころころ話の中心が変わり、今は料理の話題で花を咲かせている。



私は置いてけぼりなのは見えていないらしいから、そろそろ熱の冷めただろう別の容器にラップを被せにいこうか。



「これ、ネットで作り方見たんですか?」


「思いつき。でも俺は甘いもの作るほうが得意かも。睦季君は?」



クラスメイトと弟が話しているのを見るのはなんだか見慣れなくて擽ったい。月ちゃんと睦季がゲームを挟んで喧嘩しているのはよく見ていたけれど。