エンドロールの先でも君を恋うから


寝てしまうだろうと思っていた由良くんはちゃんと目を開けていて、プラネタリウムは映画とはまたカテゴライズが違うらしい。



由良くんにも同じ思い出があることが嬉しかった。



「すごく楽しかった、ありがとう由良くん」


「こちらこそ」



電車に乗って帰り道を歩く頃にはもう辺りは暗くなり始めていた。雲が分厚くて、今にも雨が降り出しそうな天気。



「あの時はあの星が一番すごいって思ってたけど、七夕で見た時より多かったね」


「そうだね!でも、どっちも素敵だった」


「...嘘の星でも?」


「人の為の嘘は綺麗だよ」



酷く悲しい顔。触れたらその部分から溶けて、瞬く間に侵食して、跡形もなく消えてしまいそうだ。



由良くんが話している星は、私の思い浮かべているものとは姿かたちが全く違うような、そんな気になる。



なんでそんなに悲しそうに笑うの?なにか嘘ついてるってわかっちゃうよ。いつもみたいに隠せばいい、その広い背中で見えないようにしたらいいのに。



嘘が下手なんだよ、君は



────その嘘を知ったのはこの日の夜だった。