エンドロールの先でも君を恋うから


本当にただの勘、由良くんはここに来たことがあるんじゃないか。多少の落ち着きの無さだとか、周りを気にする仕草も見えない。



どうして隠したか、は私の勘程度では暴けないけれど。



何個目か、もう両手に差し掛かるくらいの彼の謎がまた増えて、途端に天井の仄明かりが消える。



「寝たほうが綺麗に見えるよ、ほら」



既に横になっている由良くんの言う通りに寝転ぶと天井がもっと高くなった気がする。緊張とは別のほうで心臓が鳴った。



星を歌ったような音楽が聴こえてきてから少しして、ナレーションのゆったりとした声音が耳に流れてくる。



『────…です。それでは、夏の星空を見てみましょう。光の中で生活している私たちは、空にある星の数のほとんどが隠れてしまうのです。』



じゃああの時みた星空も、実はもっとたくさん星があったんだ。私たちが見たのは、ほんの一部だったってことになる。



『それでは、街中の明かりを消してみましょう。ようこそ、全てが眠った真夜中の世界へ』


「...綺麗」



それから天の川が映ったり、星座を見つけたり。



始まりから終わりまで、瞬きしていないんじゃないかってくらい見入っていた。