エンドロールの先でも君を恋うから


「プラネタリウムだ!」


「綺麗だって雑誌で読んだ。七夕の日、熱心に見てたから」



大きな球体の付く建物を見つけて、指差す。予想以上に声が弾んでいて気恥しい。



雑誌に載るほどの人気があるプラネタリウムは当然列ができていた。少しして球体に入ると、薄暗い空間に二人掛けくらいのソファーが等間隔に置いてある。



...私の知ってるプラネタリウムじゃない。席はどうするの、これは座るの、寝るの?



映画館みたいな席を想像していた私は、周りの人が寝っ転がる光景に、三回の瞬き。



こっち、と手を引かれるがまま移動して、ふかふかのソファーに並んで座る。



届かないのに手を伸ばしたくなる灰白色の高い天井、雲型のクッション、ところどころに置かれる下を向いた花のランプ。



始まれば、照明がもっと暗くなって、一面の星が映る。



「ゆ、由良くん」


「なあに」


「...楽しみすぎてどきどきの音が早い、どうしよう由良くん、星楽しみ」


「うん、変な日本語使うくらいだってことは伝わったよ。テスト、よく赤点取らなかったよね」



からかい言葉を返す割に、ぬくもりを含んだ笑みを浮かべる由良くん。