「────はい」
「わ、可愛い!テレビで見たことある、美味しそう」
どこかのお店に並んだと思えば買ったのはお団子。お団子なのに果物が乗ってたり、あんこに色んな色が付いていたり。
...うう、甘そう、太りそう。
水着の時も、周りを見たら皆細くてそれはもう驚いた。普段なにを口にすれば痩せられるのか、検討もつかない。
また由良くんと行くことになったら恥ずかしいし。
「口開けて、あー」
「んぐ」
開けてもいないのに唇に当てられたお団子。ぱく、とひとつ串から外して口に入れると、柔らかさと甘さに頬がゆるんだ。
「美味しい...」
一個のお団子をもぐもぐ楽しんでいる間に由良くんは串一つ分食べ終わっていた。
「太ってないってば」
「...でも水着が」
「一番可愛かった。俺の一番じゃ不満?優羽さんだってそう言うよ」
どうして照れもせずに目を見て言えるんだ。耐えられなくて私のほうから逸らしてしまう。
...もういっか。
せっかく由良くんが考えて連れてきてくれたんだから、
今は由良くんと楽しみたい。



