エンドロールの先でも君を恋うから


私昨日そんな時間まで眠れてなかったの…?



最近目を閉じても眠れなかった。羊を数えても、羊じゃ駄目なのかもってパンダを数えたって目は冴えたまま。



また由良くんに迷惑かけてる。



由良くんはスマホでアラームをかける派で、寝起きがとてつもなく悪いからきっと大音量で設定している。



私が送った二分後に返事が来てるってことは、メッセージの通知で起こしてしまったのかもしれない。



謝ろうとすると、人にぶつかってしまいそうになるけれど、手を引いてくれたおかげで転ばずに済んだ。



「ほら、軽すぎてどっか飛んでいきそう。痩せようとかやめてよ。弥衣が本当に太ったら俺から言うから」



弥衣太ったね痩せて、って?



そんな日来てほしくないな...



今日の目的が私を肥やすためだと知って、嬉しいようなやっぱり微妙なような。



人通りの多い駅前での会話はほどほどに、てきとーに歩こうかと手を出すから、その手を取って大通りへと歩き出した。



てきとーてきとー、そう言うけれど、結構ちゃんと計画立ててくれてるよね。



口に出してしまえば数倍にして返されるから今はやめておこう。