エンドロールの先でも君を恋うから


余りに自然なもので、私は自分が今何歳なのか思い浮かべてしまった。間違いなく子供の枠からはあと一歩で出てしまう歳だ。



おかえり、と言う前に彼の口から出た言葉に月ちゃん達も呆れてものも言えないという表情。



気づいているのか、それとも気づいていても気にしていないのか、心配を瞳に溜めて私を覗いている。



汗が滲んで前髪が少し額にくっついている由良くんを見て、急いで来てくれたんだと分かった。



ルナさんとのことが気になって仕方なかった私なんてどこかに飛んでいった。



その優しさを向けてくれただけで十分嬉しくて。



私が特別なんて、思ったら駄目だ。



それにしても、月ちゃんと瑞星くんが大人しすぎやしないだろうか。



いつもなら「今の誰?」とかってぐいぐい聞きそうなのに、それどころか由良くんと合流してからルナさんの話題は一つも出ない。



既に知ってる、みたいな。



元彼女さんが現れてこんなに話題にならないなんて、失礼だけれどこういうのは月ちゃんの大好物だと思っていたのに。



「弥衣、次あっち行こ!あひるが浮かんでるプールがあるんだって!」


「あ...うん!」