エンドロールの先でも君を恋うから


繋がっていた私の手を優しく離すと、かわりにルナさんの腕を掴んで私たちから距離を取るようにしてどこかに行ってしまった。



もやもやする。息がしずらい。



二人が並んで歩くお似合いの後ろ姿も、距離の近さも。



私だけ、なんて自惚れてたんだ。



「弥衣、由良は気にしないでウォータースライダー!乗りに行こう?弥衣さっき乗らなかったから」


「...うん、楽しみ!」



今、なんの話ししてるのかな。二人だけで話したいことってなんだろう。



嫌だな、こんな私。



濁ってて、何も見えなくて、こんなの由良くんには絶対に知られたくない。



友達がほかの友達と仲良くしているのを見てしまった、そんな小さな独占欲から生まれる自己中心な嫌悪。



それを私は彼に向けている。



由良くんの重りの成り上がりじゃないか。



一度乗ると、もうすでに由良くんが下で私たちを待っていた。



列に並んでいる間に用は済んだらしい。証拠に手元のスマホで三人分落ちたところをばっちり撮られている。遠目だといえ、絵面は最悪だろう。



「弥衣、平気?瑞星達と離れなかった?」


「迷子の心配...?離れてないよ」