桜名 弥衣 様


なんて肩苦しいかな。突然こんなノート渡されてびっくりしたよね。


このノートが弥衣の手を渡ってるってことは、この文を読んでるってことは、そういうことなんだろうな。



まずは、ごめんね。弥衣のこと一人にして。置いていってごめん。


寂しがり屋な君だから、きっと一日中、いやそれ以上泣いてるんだと思う。


お葬式になんて来なくていい。いくら泣いたっていい。僕のこと忘れろだなんて言わないよ。


でもやっぱり、僕は弥衣の笑った顔が好きだから、どうしても弥衣に笑っててほしいんだ。


いつかまた会えた時に、俺と離れている間にできた楽しい思い出たくさん聞かせてほしい。



弥衣にはもっともっと幸せで楽しいことがたくさん待ってる。良い人にだって出会える。


こんなこといっても僕なことが大好きな弥衣のことだから、「優羽がいないと意味ない」なんて思ってるんだろうけどね?


あ、当たった?弥衣のことはなんでもわかるよ。