エンドロールの先でも君を恋うから


違う、言いたかったことはこれじゃなくて.....いや、そういうこと?言葉が欲しいって、褒められたいってこと?



どうして自分の気持ちなのに迷子になるんだろう。



穴に入りたい。家に帰ってしまいたい。時間を戻して。



はあ、と頭上に一つだけ落ちてきたため息は、間違いなくご機嫌ななめの形をしていた。



「褒めるところなんか沢山あるよ。どこ褒めてほしいの?」



いつもの距離感まで攻められると、目を由良くんのどこに向けても肌色で、いつも以上に焦ってしまう。



「あの...っ」


「水着似合ってる、弥衣しか目に入らない。あとこの髪も、色ついた爪も俺好み。全部可愛い、や、いつも通りか。
俺のためにやってきてくれたって勘違いするし、他の男が寄るからやめてほしいけど」



予想以上に甘ったるい言葉をくれた彼は、ポーカーフェイスのまま。私だけが真っ赤になって、目眩がしそうなくらい頭の中が混みあっている。



言葉以上になると、こんなにも違うらしい。



「...これ全部、由良くんの為だよ」



優羽のノートに書いてあったっていうのもあるけれど、思い出を作るなら由良くんと一緒の温度のものがいいと思った。