エンドロールの先でも君を恋うから


「お待たせ〜」



午前十時、太陽が全力を出す前に集まることになったけれど、既に八割の日差しが全身を刺していて計画は失敗に終わった。



集合場所のバス停に着く頃には汗が滲んでいて、タオルが手放せないほど。



そしてもう一つの失敗は。



「どうして瑞星くんの隣行かないの?」


「だって、昨日初めて好きって口に出したからもっと意識しちゃって...」



前に座る瑞星くん達に気付かれないくらいの声量で話す。



いつもなら月ちゃんと瑞星くん、私と由良くんで並ぶはずが、私から離れようとしない月ちゃんは私の隣に。



後から乗った瑞星くんは不思議そうな顔をして、それでも何も言わずに前の席に座った。



昨日話したのが裏目に出てしまい、プールでも話せずじまいだったらどうしようと焦り始める。



月ちゃんの腕が巻き付かれている間、どうにか良い方法を考えていると、急に目の前の由良くんが振り返った。



「芹沢はどうしてそこなの。弥衣の隣譲ってくれない?」


「な、なんでもいいでしょ!弥衣の隣は...って、今弥衣って呼んだ!?なんで!」


「内緒。.....今瑞星寝てるから、話聞いてもいいけど」