もしかして、と思ったのは今日の昼間。
この前お昼の時に瑞星くんが「長めのスカートって目がいくよね」なんて夏音くんと話していたから。
夏音くんは絶対そんなこと思っていないだろうけど。
後輩からの告白を受けていた瑞星くんの話をしていた時も、笑顔を取り繕ったようでどこか辛そうに見えた。
...その子と瑞星くんが仲良いのかな。瑞星くんに仲良い子がいたなんて、私も知らなかった、けれど。
「...瑞星に好かれてる自信なくて」
「私は二人が並んでるの好きだよ。
月穂と瑞星って、月と星で隣合ってる感じでお似合いだと思わない?光でお互いを補ってるの、素敵だよね」
「弥衣…」
それから月ちゃんはポロポロ雫を落としながら泣いていた。こんなに我慢していたんだとこっちまで涙が出そうになる。
さすがに「明日は瑞星くんに会うんだから」と目が腫れてしまう前に、別の話題に切り替えることにした。
横になっても部屋を暗くしてもお喋りは続けていて、結局目を閉じたのは多分二時半過ぎ。
意識が遠くなっていく夜の中、聞こえたのは、おやすみでもありがとうでも無く“ごめんね”だった。
真夜中と夢の狭間、どっちだったのか曖昧で朝家を出る時にはもう忘れていた。



