エンドロールの先でも君を恋うから


────優羽と付き合ってから二ヶ月経った時のこと。お出かけした帰り道、いきなり雨が降ってきて、私の家で雨宿りすることになった。



それが初めて私の家族と優羽が顔を合わせた日。



「手土産も無く、しかもこんなにびしょ濡れで、本当にすみません」


「いいのよ、そんなこと気にしなくて!上がって上がって。せっかくならお風呂と、ご飯も食べていって?
私はこれから仕事だけど、ゆっくりしていってね」



私の家に、好きな人がいる。



変な感じだ。くすぐったくて、温かくて。



シャワーを浴びてリビングに戻ると、優羽と睦希が並んで話していたのを見て微笑ましく思った。



話には入らずに耳を立てていると、入ってきた単語は“バスケ”。



優羽は小さい頃から中学生までずっとバスケットをしていたと聞いた。高校では、将来の夢のために勉強する時間を増やしたくて入らなかったらしいけれど。



睦希の目、キラキラしてる。バスケ、大好きだもんなあ...



「あ、弥衣おかえり」


「うん、ただいま、優羽も入ってきて。今だとお風呂、柚子の香りがするよ〜」



身長が高い睦季の服は優羽にも着られるくらいのサイズで、自分の部屋に戻る前に着替え用に黒のスウェットを貸してくれた。