「カレンさん私に逢ったら妹みたいでかわいいって。」


オトナになりたいのに、背も一行に伸びてくれないし牛乳苦手だし。




今日優が牛乳パン食べてたし、分けてもらえばよかったかな。




「優……私どうしたら……」


分からない。学校行ってなかったのは小6からで、小学校は違うはず。

















何年前?何年前からなの!?
私は今片思いしてた相手に失恋しました。



なんて誰かの日記に書かれてたらどうしよう!


「もーやだ無理無理、無理解無理無理。」



わーーーーーーー!!!


優ー!助けて!!!











「あほか!……」








優が困ったときの頭をかく癖をしていて我に返る。







私、バカみたい。
















騒がしさが引いてしょんぼりしてたら優が硬い表情で近づいてきた。












「何?優……」






もう言うな……。




















「……ン……」





















見かねて何か行動を起こしたかったのかもしれないけど。









めまいがした。予想外の展開に理解不能になった。










優が今までそばにいて、たった今離れて。




















え、キス?











キスするなんて、病んでる!?







病んでるのは私か?








夢なのかこれは。










それどころじゃない。









「好きな子じゃないのにキスするなんておかしいよ、頭大丈夫?」








心配かけてしんどかったかな!?この間も変なこと言ってたよね!?






どうしよう!!









「俺、本気だから。」



よみがえる情熱。一昼の過ち。






優の恋が終わっちゃう!だけどそんなこと考える余裕なくて……。









「すきなこにしつれいじゃないの!?」





憤りを人生で初めて感じた!







慰めのつもり?こんな軽い奴だとは思わなかった。






いつもバカなこと言ってて中身もバ○だったんだ!







「おい雛落ち着け……って無理か。」









「ひどいよ!」