そんなこんなでダラダラと夏休みを過ごし、とうとう明日が新学期となった。

ばあちゃんと優兄さんと僕の3人で囲む夕食にももう慣れた。

「そういえば、明日は新学期だな。真昊はもう準備したか?」

「うん。もうしたよ。」

「朝、送ってこうかね。独りじゃ不安やろ?」

「いいよ。独りで行ける。」

「俺送っていこうか?明日はバイト休みだし。」

「大丈夫だよ。心配しないで。」

僕はどうしても独りで行きたかった。

中学生にもなって大人と登校するなんて恥ずかしい。初日早々浮いてしまうだろう。

それを察したのかそれ以上ばあちゃんも優兄さんも話さなくなった。