僕は初日というのもあってか、午後にはもう疲れ果ててしまった為、給食を食べずに帰宅することにした。

澪は少し寂しそうな顔をしていたが、仕方ないよねと笑って見送ってくれた。

「気が向いたらでいいから、またおいで。気をつけてね。お疲れ様。」

昇降口前から手を振っている芝山先生に僕は頭を下げた。

幸いにも家から学校はそれ程遠くなかった。

坂も無ければ信号もない。そして割と明るい道だった。