お姉ちゃんは車に乗って帰って行った。元気そうでよかった。お姉ちゃんが殆ど片づけをしてくれたからやる事はない。

いつも通りお風呂に入り、スキンケアをして携帯を触る。
そういえば、今日作業していたプリントだけど、近々校外学習があるらしい。しかも、寺や神社とかではなく、遊園地にいくらしい。

瀬戸くんは行ったことないなと作業をしながら言っていた。遊園地は私もあんまり行ったことがない。というのも絶叫が苦手だから。

あの臓器がふわりとする感覚は、どうも苦手。

帰り際に明日校外学習の班決めをすると先生が言っていた。萌子と誰を誘おうかな。


お気に入りの部屋着でベッドをコロコロと回転しながら携帯を触る。
そんな時携帯が震えた。


「非通知…?」


非通知なんてかかってきたの初めてな気がする。もう夜も遅い。こんな時間に非通知だなんて気持ちが悪くて無視をした。

なんなんだろ


時計の針がカチカチ音を立てていて不気味に感じてしまう。こういう時の一人暮らしは本当に嫌になる。
気持ち悪い非通知着信。

それはその夜何度もかかってきた。


着信音に耐えられず、通知オフにして少し外が明るくなってから眠った。


………まぁそうなるよね。

次の日目覚めて時計を見てため息がでた。完全なる寝坊だ。