「ねえ雛。」
楓がコーヒーカップを置き私に向き直る。
何で暗い顔してるの?私何か言った?
「あなた颯の彼女って自覚が足りないんじゃないの?」
ギク。え、私バカだった?隠してるつもりだったけどお医者さんへの愛が溢れてた???
「颯の彼女でもお医者さんが好きでもいいでそ、別に。」
「颯の気持ち考えないと。」「なんで私の勝手でしょう?」「赤ちゃん作ろって言ったの何だったのよ。」「赤ちゃんは欲しいもん。」
何となく気づいてる幼稚な会話。
楓がため息をつく気持ちもわからないでもない。
照れ臭いの。
自分で言っておいて何だけど。赤ちゃん作るとか向き合うのなんか恥ずかしいの。
これはきっと意識させてる颯のせい。私がおかしいわけじゃない。私がおかしいわけじゃない。私が。。。



