赤ちゃん、作ろ?

「あ、おちたよ。」



「え?」







「…!おねーちゃんありがとう!」




浅陽 雛が腐ってるのに人間だった。人通りの多い夕方の立花駅。



女の子が雛にハンカチを渡される。






「パンダが好きなの?」



「うん。」




「そっかー!可愛いよね、またね!!!」





「……いいやつじゃん。」




「だな。」





俺は確信する。この子しかいない。



「さーて帰るかー、私の愛はロス。ロス・ロス・ロス。私が欲しいのはドレス。
わー寒いねー冬だー。」







「あの。」







俺らはこうして繋がった。寒い日だった。






「覚えてる?」