【澪桜side】

一通り終えて、今度は各テーブルにいる財閥に挨拶しに行く。

「初めまして、大橋宮澪桜です」

「八城廉です。この度は来ていただき感謝いたします」

「まだ幼いのに立派ね〜」

「澪桜さん、これからの人生楽しむんだよ」

初めましてなのに、こんな嬉しいことを言ってくれるなんて……。

「ありがとうございますっ」

「今日のドレス、廉さんとオソロなのかしら?微笑ましいわ」

「ふたり仲良くするんだぞ」

「もちろんです」

こんな感じで、広い会場を歩いてたくさんの人たちに挨拶をする。

みんな、こんなあたしを歓迎してくれるんだ……。

「澪桜、疲れてない?大丈夫?」

「大丈夫!まだまだ挨拶しに行くんだもん」