「今日は澪桜ちゃんのためのパーティーなんだ。本来婚約パーティーなんてやらないからな」

たしかに……今まで色んなパーティーに参加したけどどれも婚約パーティーじゃない。

事業が成功したパーティー。

大晦日や年の締めのパーティー。

「何があっても俺らが澪桜を守る。だから澪桜は安心して何も考えずに俺のそばにいて」

「廉くん……ありがとう」

そうだよ、これから何が起こるかなんて誰にもわからない。

廉くんの隣にいるなら、きっと大丈夫。