「総長!敵襲です!!」

いきなりドアを開けてやって来た下っ端くん。

敵襲……!?

「敵は今どこにいる!?」

「もうじきアジトに到着します!いま仲間たちが外で戦ってて」

「こんな夕方に来るなんて頭イカれてんだろ……」

部屋から出て降りると、もうケンカが始まってた。

「よお〜夜桜さんよ」

「最近余裕ぶっこいてるから俺らが叩き込んでやるよ〜」

鉄パイプを持った集団が入口からやってきた。

ざっと数えて今ここにいる夜桜は100人超えるか超えないか。

敵はアジトの外にもズラッといるから、2倍かな。

なんて思ってると、一番偉そうな人と目が合った。

「お前……前ケンカした夜姫か?」

……この人とケンカしたっけ?