「好きな色……黒とか白とか好きです」

ハッキリした色が好きなのかな。

「それじゃあその2色を使ったドレスを頼むわ」

「いいんですか?ありがとうございますっ」

澪桜は礼儀正しい。

隙がないというか……たまに俺に見せてくれる隙が良いんだよな。

「それじゃあ話は終わりだ」

「ふたりとも、お部屋で休んでらっしゃい」

ふたりにそう言われリビングを出た俺と澪桜。

あ……そういえば。

「澪桜って、彼氏とかいたことある?」

「えっ」

ピタッと歩みを止めた澪桜。

「実は、まだ恋すらしたことなくて……」

ま……まじ?

こんだけ可愛いんだから絶対狙われるだろ。