「俺は双子なんか興味無い。俺が生涯隣にいて守りたいって思うのは、大橋宮澪桜だから」

「だけどっ」

「それ以上澪桜のこと悪く言ってみろ。精神的にも物理的にも、この世に生まれてきたことを後悔させてやる」

ポタッ……と涙が頬を伝った。

同時に、胸が熱くなって苦しい……っ。

「澪桜は俺の大切な女の子だから。誰ひとり傷つけさせない」

「っ……なんでよ、その子のせいで舞桜ちゃん学校休んでるんだよ?」

「んなの知るかよ。他の女どうでもいいから」

行こう、とあたしの手を引いてくれる廉くん。

どうして……どうしてそんなに守ってくれるの?

そのまま学校を出て、車に乗ったあたしたち。

「澪桜、もう泣くな……」

「どうして……あたしを守ってくれるの?」

「……え?」