た、たしかに……。

「廉は夜桜の総長でもある。夜姫が夜桜の総長と絡んでるとわかれば敵はやってくる」

「財閥の方も暴走族の方も、どっちも危ないってことだよね!」

廉くんと一生を共にする。

それはすごく、困難なことかもしれないんだ。

「あたし……廉くんのそばにいる」

廉くんは少し目を見開いたけど、すぐにはにかんであたしに優しい瞳を向けてくれた。

「まっ、廉は強いから平気だろーよ」

「当たり前だろ?俺強いし」

「その発言は自分を下げることになるぞ」

「澪桜、なんかあったらすぐ言うんだよ!」

伊代ちゃんはともかく、風馬さんはさっき会ったばっかりなのに。

優しいみんながいてくれるなら、大丈夫。

不思議とそう感じるんだ。