「伊代ちゃんもだよ!」

「おいで!久しぶりに話そうよ!」

「わっ」

伊代ちゃんに手を引かれ2階のお部屋に入った。

そこは殺風景で、ソファとテーブルしか置いてなかった。

「澪桜がご令嬢なの忘れてたよ〜」

「伊代ちゃん、あたしのこと肩書きで見ない人だもんね」

「当たり前!澪桜は可愛い可愛い女の子♡」

あはは……。

「どうして廉と婚約することになったんだ?」

伊代ちゃんの隣に座った風馬さん。

あたしの両隣に廉くんと相原くんが座った。

「俺元々双子の方とお見合いする予定だったんだけど、澪桜の存在を父さんに教えたら急遽調べあげてさ」

廉くんが、正樹さんに言ってくれたんだ。

感謝しないと……。