って……あたしが席近いからか。

変な勘違いしちゃダメよ澪桜。

「あっ、澪桜。連絡先交換しようぜ」

「俺とも俺とも!!」

連絡先くらいは……いいよね?

スマホを出してLINEを開いた。

そこには、お母様とお父様、舞桜と専属執事のみ。

「今さらだけど、澪桜って呼んでもいい?」

そう優しく聞いてくる彼に、自然と頷いた。

ふたりと連絡先を交換して、初めて家の人以外で繋がった。

なんか新鮮かも……。

「澪桜、ここにいたの?」

っ舞桜?

あたしと八城くんと相原くんの間に来た舞桜。

あんだけみんなに囲まれてたのにどうして……。

「もー声が出ないのにひとりになっちゃダーメ。お母さんにも言われてるでしょ?」