俺のかわいい生き人形

そりゃそうだよね、あたし元はと言えば舞桜のためのお見合いだったんだもん。

「澪桜、少しふたりで話せる?」

「おい、澪桜はもう大橋宮家の人間じゃねぇぞ」

あたしと舞桜の間に入って背中に隠してくれる廉くん。

「でも澪桜と私が双子っていう事実は変わらないよ」

「よく言うよ。澪桜のこと利用して生きてきた最低人間のくせに」

「なっ……」

廉くん……。

「おい廉、ここ教室……」

「澪桜と話なんかさせないから。俺の大切な婚約者に指一本触れてみろ。生まれてきたことを後悔させてやる」

っ……。

大切な婚約者。

今まで大切になんかされたことなかった。

「正式に婚約したわけじゃないんでしょう?」