「廉くんならさっき電話しにリビング出たわよ」

電話か。

「さっ、澪桜ちゃんも座っちゃいなさいな」

「あ、ありがとうございますっ」

絢さんと正樹さんの真向かいの椅子に座った。

食卓にはご飯が並べられてて。

どれも美味しそうだな……。

「ふぁ〜……あーねっむ……」

大きなあくびをしながらリビングに来た廉くん。

「廉、朝なんだからシャキッとしなさい」

「シャキッとね〜……」

「ほらほら、みんな揃ったんだから食べましょ!」

みんなでいただきますをして、ひと口ご飯を食べた。

「っ美味しい……」

離れを用意されるまでは本家にいたけど、本家でのあたしの扱いはひどかった。