【澪桜side】

「……お、澪桜、澪桜」

「んん……」

目を開けると、廉くんのドアップが。

「っ……れ、廉くん!」

「おはよ。よく眠れた?」

そうだ、あたし廉くんのお家にお邪魔してるんだった……。

「お、おはよ。眠れ、ました……っ」

「朝ごはんもう少しでできるから、用意しな」

廉くんはにこにこしながらご機嫌でお部屋から出ていった。

なんであんなご機嫌なんだろ?

なんて思いながらも学校に行く身支度をする。

リビングに行けば、正樹さんと絢さんがいた。

あれ、廉くんいない……。

「澪桜ちゃん、おはよう。よく眠れたかい?」

「おはようございます。あの、廉くんは……」