これ、無自覚で言ってんのすげ……。

「澪桜、廉が赤くなってるから程々にしてやれ」

「お前ら……とことん俺のこといじめるよな」

俺、一応総長のはずなんだけど。

「そりゃいじめるだろー!いくらなんでも誰のせいでこうなったんだっけ?」

俺の首に腕を巻き付けてきた丈。

うげ。

「モテる男は罪だぜほんと!」

「「「「うんうん」」」」

「お前ら頷くな!!」

「あはは……」

ったく……。

「澪桜」

丈の捕縛から抜け出して、澪桜に向き合った。

小さい鞄から細長い箱を出した。

「廉くんそれ……」