【廉side】

燃えていく写真を見つめる澪桜。

燃えていくにつれて、自分との別れをしてるんだ。

操り人形だった自分と。

やがて写真はすべて燃え、塵となった。

本当にこれでよかったのか、なんて誰も聞かない。

だって……澪桜がスッキリした顔をしてるから。

「澪桜、危ないからライター持つな」

「もう、廉くん過保護だよ」

「俺の身体でもあるんだから」

ライターを奪えば、クスクスと笑われて。

「廉〜そんなんだと澪桜ちゃん愛想尽かしちゃうぞ」

「は?」

「そうだよ〜澪桜、廉重かったら言うんだよ?」

お前ら……。

「ふふ、廉くんからの愛ならなんでも嬉しい」

「っ……」