「ありがとう」
「澪桜?」
あたしの様子を伺う廉くんに笑いかけた。
「おさらばしないと……あたしも」
「……まさか」
用意された七輪とライター。
ライターをつけて、写真に火をつけて七輪に置く。
「澪桜、いいのか?」
「うん。……16年間、操り人形として生きてきた」
ずっと、舞桜の代わりをして。
お母様とお父さん、そうしたら喜んでくれると思って。
「あたしの望んだ愛はおおきくなるにつれて執着になってしまったんだ。だから……バイバイ」
あたしも、みんなも。
写真が燃え尽きるのを静かに見ていた。
「澪桜?」
あたしの様子を伺う廉くんに笑いかけた。
「おさらばしないと……あたしも」
「……まさか」
用意された七輪とライター。
ライターをつけて、写真に火をつけて七輪に置く。
「澪桜、いいのか?」
「うん。……16年間、操り人形として生きてきた」
ずっと、舞桜の代わりをして。
お母様とお父さん、そうしたら喜んでくれると思って。
「あたしの望んだ愛はおおきくなるにつれて執着になってしまったんだ。だから……バイバイ」
あたしも、みんなも。
写真が燃え尽きるのを静かに見ていた。

