「今日煮込みハンバーグ作った」

「煮込みハンバーグ……!あたしも手伝うっ」

廉くんが作るハンバーグはあたしの大好物。

ふたりで食べる支度をして、テーブルについた。

「「いただきます」」

パクっと一口食べる。

っ……!

「おいひぃ……っ」

「こうしてふたりで食べるの、久しぶりだな」

廉くんに別れを告げられた日から、今日まで。

ざっと2ヶ月はある。

途中、あたしの入院と廉くんの怪我があったから。

「廉くんのご飯美味しいっ」

「よかった。明日の昼飯は澪桜の飯が食べたい」

朝あたし弱いの覚えてくれてる……。

「絢さんと正樹さんに、今度お礼しなきゃ」

「ほんと律儀。もう澪桜は八城家の人間になるんだからいいのに」