これでもう変な財閥は下手なことできない。

澪桜のバックには、俺と夜桜と八城家がついてる。

だから澪桜は……安心して俺の隣にいてほしい。

俺が我慢させない。

俺が澪桜を守る。

だからもう……傷つかなくていいんだ。

「俺澪桜と帰るわ」

母さんから澪桜を離して抱き上げた。

相変わらず軽いんだよな……。

「そうか。また来るんだぞ」

「澪桜ちゃんのことよろしくね」

「ん、じゃーな」

前よりも遥かに軽くなった澪桜。

体力もあんまないし……よくこれで喧嘩できてたな。

澪桜を車に乗せて、俺は八城家を後にした。