【澪桜side】

翌日、あたしと廉くんは正樹さんに呼ばれて八城家に来ていた。

リビングに行けば、ソファに座る正樹さんと絢さんがいて。

「澪桜……」

「っ……お父様」

思わず身体が固まった。

やっぱりどこかまだあたしのことを蔑んでた頃のお父様なんじゃないかって思ってしまう。

「澪桜、行こう」

「うん……」

廉くんに手を引かれてソファに座った。

「澪桜ちゃん、もう下手なことはできないから大丈夫だよ」

「は、はい」

お父様と話すことはあたしが望んだ。

でも……やっぱり、まだ怖い。

「澪桜……本当にすまなかった!!」